斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

少年ハライチ

 

 

 

 

もうハライチはM-1に出ないと思った3年前。

ハライチはもう、M-1にこだわるのはやめたのかもしれないと思った。

 

 

そのときの気持ちはここに綴っている

 

 

 

初出場以来、若くして知名度が全国区になったハライチ。ハライチといえばノリボケ漫才ー左のおかっぱ頭が発した支離滅裂なワードに、右の坊主頭が小芝居を交えた半ギレでツッコむーという独自スタイルを完全に世に知らしめた。このスタイルではもうM-1で勝てない、でも世間の求めるハライチ像は未だそこにあって、自分がやりたい新しいスタイルはなかなか世間に浸透しない。自らが築き上げた革新的な漫才が、まさにそれが、皮肉なことに今自らの行手を阻んでいる。もうM-1にこだわらなくてもいい、ライブにお客さんが集まればいい、お客さんが喜んでくれる漫才をすればいいと思うこともできただろう。だけどハライチは最後までM-1にこだわり続けてくれた。そのこだわりをちゃんと形にして、決勝までいくことができる意地と実力には目を見張るものがある。しかも新しいスタイルで勝負に出た。出場することができる最後のM-1でだ。今までとは180度違う、正反対のようなネタを持って来た。ここ数年ハライチを追ってきたファンでさえ、どこにそんなもの隠し持ってたんだよ、と度肝を抜かれるような超斬新なネタをだ。今までは澤部の隣で表情姿勢を1ミリも変えずボソっとボケていたあの華奢な男が、同じ人物とは思えないくらいの躍動感で舞台を大きく使って飛び回り、叫び声を上げ、澤部に殴りかかる。その姿は、あるツイートの言葉を借りれば「この15年が全て振りだったのではないか」とさえ思わせた。

 

 

 

まず澤部のやりたいことを、岩井が全力で否定する。澤部は腹いせに、岩井のやりたいことを同じように否定してみせる。ところが、いざ自分が否定されると、イラついて舞台上で地団駄を踏み、顔を歪ませながら駄々を捏ねる岩井の姿は信じられないくらい面白い。ちゃんとした大人が大人げない姿を晒す姿はなぜこんなに面白いのか。相手の意見には簡単に同意しないくせに、自分が言ったことを否定されるとすぐにカチンと来てしまうという、人間の本質を俯瞰的にとらえて揶揄しているようにさえ見えた。そしてあのネタには、作成者である岩井の本質があるように見えたのだ。もちろん、彼がキレやすい人間だと言いたいのではない。

 

 

 

岩井の魅力は少年性にあると私はずっと思っている。岩井は一見クールで、冷静沈着に物事を見つめ、世間や人々を常に俯瞰で見ているひねくれた男というイメージを持たれがちだけれど、彼はむしろとてもピュアな人だと思う。もっと言うと、少年の心を忘れていない。「子供は正直」とよく言うように、子供は疑問に思ったことをすぐに聞くし、それが周りを気まずい空気にさせるかどうかなど気にすることなく発言する。忖度はしないし空気も読まない。でもそこになんの悪気もない。大人になると自然にその感覚は忘れていく。と言うより、その感覚を忘れることを「大人になる」と言うのかもしれない。「思っても言わないのが大人」「駄々を捏ねたくても我慢するのが大人」だ。けれども、岩井の中にはまだ少年の心が残っている。その少年性が彼を突き動かしている。相手の言うことに反論したくなる、意地悪されたらやり返したくなる、相手に受け入れて貰えないと地団駄を踏む、この構図は岩井の中にある少年性を全面に出したようなネタに感じられた。やり返す澤部と泣き叫ぶ岩井は、少年そのものだったのだ。「子供っぽい」のではなく、子供心を忘れていないのだ。その心こそが、見る人に子供心を思い出させ、時に共感させ、時に呆れさせ、笑わせる。彼らのように、内にある少年の心を形にして表現できる人こそ、芸人という生き方が天職なのだろうと思う。

 

 

 

誰もが思っても「言いづらいから言わないこと」を平然と言ってのける姿がカッコいい。好きなものは好きと言い、嫌いなものに嫌いと言える潔さがカッコいい。それはひねくれているのではなくて、嘘のない誠実さの現れではないか。もちろんそのことに初めから気づいていた人はたくさんいるはずだ。彼が同業の先輩から可愛がられる所以でもあるだろう。でもここ数年でハライチ岩井のそんな本質的な魅力が、自分も含め世間にどんどん浸透してきているのを感じている。

 

 

 

ラストイヤーのM-1決勝の舞台で、そこに少年を見た。文字通り暴れ回る岩井と静止する澤部の構図は、個人的には大逆転の大優勝だった。これによってさらにハライチの魅力が、しかも12年前のそれとは180度 姿を変えたハライチの魅力が、世間に知れ渡ったはずだ。

 

 

 

若き日の栄光に囚われず、進化を続けているハライチ。もう一度M-1の決勝で、そのハライチの姿を見たいというファンの願いを叶えてくれて、しかも自分たちがやりたかった漫才を正々堂々とぶつけてきてくれた最高にカッコいいハライチ、暫定ボックスから降りる時の2人の無邪気な笑顔が忘れられない2021年のM-1グランプリになった。

 

 

ハライチ、お疲れ様でした!!!
ありがとうございました。

 

 

 

このTシャツで、けもの道を行きたい

今週のお題「お気に入りのTシャツ」

 

 

私のお気に入りのTシャツは、来月手元に届く。実物を手に取ったわけではないけれど、もうお気に入りの一枚になることは確定している。

 

 

それは、ハライチ岩井の「岩井中華T」である。

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※4種ある中から、私は黒の半袖を予約。

 

 

本日予約販売開始だったが、米津玄師のCDを上回る勢いで売れているようで、ハライチ岩井の静かなる人気(渦中にいると全然静かじゃないです)の凄まじさを見た。

 

※岩井中華Tが米津を抑えて首位に浮上したことを報告する帝国民と感心する閣下

 

 

思い返せば、私がハライチ岩井という人間にのめり込んだのは約2年前。きっかけはなんだっかさっぱり覚えていない。ハライチなんてもうとっくの昔に有名だったし、なんならピカルの定理とかよく観ていたんだから岩井さんの存在はもちろんよく知っていた。ただ、どんな人物かということは表面的にしか知らず、とりあえず澤部を操っているおかっぱで背が低い無口な男というイメージだった。それと、根暗なアニメオタクみたいなイメージもあった。だけどそんなイメージがガラリと変わったのは、たぶんラジオを聞いてからだと思う。それはまるで、もう何年も前から知り合いだった男友達を、ふとしたきっかけで急に意識し始める時の感覚に似ている。

 

 

私はもともとうしろシティが好きだったので、それがきっかけとなって、うしろシティとハライチが2組で回していたデブッタンテというラジオ番組の存在を知った。ただその頃にはもう放送は終わっていて、既に今の形態(TBSラジオで放送中の「うしろシティ星のギガボディ」と「ハライチのターン」)になっていたが、いずれにせよ過去の放送回がどれも面白く、よく聴きあさっていたのを覚えている。

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※前後半30分ずつ担当していた時代(2014-2016)

 

 

ラジオを聴いていると、岩井さんという人物は、暗いかと思いきやとても明るくて、無口かと思いきやとても喋るのが好きで、真面目かと思いきやいつもふざけており、尖ってるかと思いきや予想通りとても尖っていてそれがまた最高の魅力であり、とにかく一度ハマってしまったら抜け出せなくなる、そんな人だった。事実、私はアニメには興味がないし、声優も詳しくないし、ヤン車の類も分からないし、ヒステリックミニのTシャツを着たこともないし、唯一 岩井さんの影響でスピッツと猫が大好きになったくらいだけれど、自分の好きなことをとことん楽しんで、周りに流されることを嫌い自分らしく振る舞って生きている岩井さんにとても惹かれたのであった。(あと顔がタイプです。顔が、タイプです。大事なことだから2回言いました)

 

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※子供のころ家族みんなでヒステリックミニのTシャツを着ていた岩井さん

 

 

2年前の今頃から私の中の岩井ブームは加速し始めた。誰もがそうかもしれないが、私は芸能人にハマるととにかくその人と街で遭遇するシミュレーションする。岩井さんがラジオで話す内容は有力な手がかりで(かなりいい加減な話やシンプルに嘘の話も多いが)例えば自宅のそばに高級スーパーやピーコックストアがあることとか、自宅の裏が墓場なこととか、そんな情報を頼りに岩井さんが都内のどのあたりに出没するかを割り出してみたり、本当にハマるとそういうことをし始める。でくわしたらどんな一言を掛けたら岩井さんにハマるかを考えまくったり。

 

 

そんなことをしていたけど、生の岩井さんをこの目で見るのはそう遠い夢の話ではなかった。もちろん街で出くわすことはなかったが、不定期で開催されている大人気ライブ「デルタホース」のチケットがなんとか当たって、1人下北沢へ向かったあの日のことは忘れられない。舞台に登場した生の岩井さんの姿と、生の岩井さんの声を全身で浴びたところあたりで、私の岩井熱はピークに達したと言えよう。帰宅後興奮冷めやらず、とにかくスピッツナンプラーを聴きながらずっと小躍りしていた。

 

 

 

そしてここ一年ほど、私の岩井熱はだいぶ落ち着いていた。もちろんそんな間にも岩井さんはドラマに出たり、単独でレギュラー番組を持ったり、エッセイを出版したりと好調の様子だったが、私はといえばとりわけ盛り上がることもなく「いやぁ活躍されているなぁ」と見守るに徹していた。

 

 

 

いわゆる「ファン」という人間の中には、長年同じタレントを安定した熱量で追っ掛け続けられるタイプの人々がいるけど、私はどうもそれができない。にわかファンで終わるパターンも多い。もちろん岩井さんに対しては「にわか」なんかではない、確実なファンである自負はあるが。この自分の傾向を「飽きっぽい性格」と一言で片付けてしまうのはどうも遣る瀬無くて、ピークが過ぎた後に「好き」が停滞するこの現象のことを私は「殿堂入り」と呼んでいる。レスリングで言うところの吉田沙保里のような、フィギュアスケートで言うところの羽生結弦のような、連勝し過ぎてもはや順位をつけるのもおこがましいくらい凄い、凄いってみんな分かってるからもう金メダル獲れるかどうかとか正直だれも気にしてなくね?ってくらいのレベルの凄いやーつ。岩井さんはその位置にいると思っている。

 

 

興味が失せたのでも飽きたのではなく、安定期に入ったと言いたい。これまでは「好き好き」と言わずにはいられなかったけど、今となってはもう「好きじゃない訳がない」という域に達したのだ。コブクロ風に言うと、恋じゃなくて愛になった(もううるさい)

 

 

 

そして今回、吉報が続いた。ハライチが単独のトーク&ネタライブ「けもの道」を開催することと、それに間に合わせる形で岩井中華Tの販売が決まったことだった。そんなことがあってふと、もう一度岩井さんに会いに行きたいなぁと思った。なんだかんだ言っても漫才してる時の岩井さんがやっぱり一番カッコいい。センターマイクの前でしたり顔で澤部さんを操る岩井さんを拝みたいなぁとしみじみ思った。とは言ってもデルタホース、すこ夜も然り、岩井さんが出演するライブのチケットを取るのは非常に難しい。帝国民(岩井ファンのこと)はチケ取り界のエース(さらば森田の言葉を借りるなら「サイバーエリート」)と言っても過言ではないくらいあっという間に売り切れるので、この度のライブのチケット販売もかなり倍率が高く、サーバーが混み合うことが予想される。だからどうなるかはわからないが。

 

 

Tシャツは別にライブのグッズというわけではないみたいだけど、もしかしたら、ライブに岩井さんもこのTシャツを着て登場するかもしれない。わたしもこのTシャツを着て、ハライチに会いに行きたい。まだタンスに入ってすらいないけど、わたしのお気に入りのTシャツはこの一枚に決定した。

 

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楽しみィ!!!!!

 

 

 

春日的人間

 

 

まじでこれは個人的な解釈なんで、若林さんが本当にそういう感情で話してるかは分からないけど、オードリーの関係性を見ていて私がいつも感じること。

 

 

アメトークのベストシーン18連発にもランクインしてたように、「若林→春日へ常日頃から溜まってる言いたいことをぶつける」みたいなシーンってテレビだけじゃなくラジオとかネットのインタビュー記事とかでもあるんだけど、どの内容もまじでわかりみが深いのね。個人的に。

 

 

若林さん的には、自分はツッコミという立場上安易にボケられないけれど、本当はボケたくてボケたくてゲボ吐きそうになってる時がある。それなのに、いくらボケても許されるはずの(っていうか本来ボケることしか許されないはずの)春日が横でしれっとフツーのことをフツーの温度で言ってるのを見て、ぶっとばしたくなる若林さん。

 

 

プライベートの春日が、メガネかけてマスクしてフード被って歩いてるのを見て「存在自体が面白いんだから、お前みたいな奴がオンオフ切り替えんな」とキレる若林さん。

 

 

「なんなんだよ、お前は常に俺の理想から見事に離脱してくれるなぁ!!(怒)」と言わんばかりのその感情、なぜだかめちゃくちゃわかる気がする・・・。俺が持ってないものを持ってるお前が、俺はこんなに羨ましいのに無駄にすんなよ!宝腐らしてんじゃねーよ!期待に添えよ馬鹿!こっちは一人でこんなにモヤモヤしてんのに、なんでお前はそんなに清々しい顔してんだよ!気にしない者勝ちかよ!?っていう、このフラストレーションっていうの!?

 

 

でもこの感情って、別に見下してるとか上から評価してるわけじゃないと思うんだよね。なんというか。認めてるが故のもどかしさというか、期待値高いが故の遣る瀬無さというか。頑張ればできるんだから頑張れよ!っていう気持ちが根底にあるんじゃないかと思う。求めてるのよ。見限ってないのよ。諦めてないのよ。むしろ期待してんのよ!!理想でいてほしいのよ!!!お前にマジで本気出されたらこっちは余裕で負けること分かってる。でもお前は、いくら言われても本気なんて出さなくて、いくらけちょんけちょんに言われても痛くも痒くもないみたいで、それが余計に腹が立って、響けよ馬鹿!って気持ちで言い続けるんだよ!!!

 

 

 

春日みたいな人っているじゃん。何にも考えてないことになんの罪悪感もない人っていうか。どんな局面においてもマイペース&マイ理念を貫くことに焦りや恐怖を感じない人。悪気なんて1ミリもなくて100%純粋な意味で自分を中心に世界が回ってる人。まぁこっちが考え過ぎなところもあるんだろうけど。こっちが考えすぎてるあまり、逆にあんまり考えてない人のことが無性に目についちゃうだけなんだけど。それなのに奴は私にないものを沢山持ってて、なぜか到底 同じ土俵には立てないような気がする存在、っていうのかな。何も頑張ってないアイツはうまくいってて、絶対アイツより努力してる自分はソコソコで。損してる気分になるっていうか。そりゃアイツが天才ならばこっちだって諦めもつくけれど、アイツって天才ではないから。「天才じゃないのに堂々と天才っぽい振る舞いをすることに躊躇も罪悪感もない人」なだけだから。まぁ、ある意味 天才なのかもしれないけど。狙ってやってるのかと疑うほどの鈍さとかイタさみたいなものを小馬鹿にすることでちょっとした優越感みたいなものを感じてるけど、「コイツに比べたら自分って賢い」と思ってる自分ってなかなかレベル低くね?とかも思ったりして、もう何が正常なのかわからなくなる。結局、「俺だってお前みたいになれるもんならなりたかったわ!」って叫びたくなる。

 

そういう存在って、なんか知らないけど、無性に気になるんだよね。言動一つ一つに茶々いれたくなるっていうか。そんなのいちいち拾ってること自体、その人に翻弄されてるだけなんだけど、無論その人には翻弄させてやろうなんていう魂胆は1ミリもないんだけど(だから余計につっかかりたくなる)なぜか不本意にも自分から泥沼に踏み込んでいってしまい、勝手に泥だらけになってモヤモヤするっていうパターン。

 

 

そういう春日みたいな人間に出会ったとき、私は何の捻りもないけど「あ、この人、春日だ」って思うようにしてて。案の定そいつに翻弄される自分を「若林」と呼ぶようにしてる。その「春日」の言うことなすこと全てに、いちいち心の中で「若林」らしくツッコミを入れてる。もちろん「春日」は私にそんなこと思われてるなんて想像だにしてないだろうし、そもそも私にどう思われててもあまり気にならないだろう。鈍感すぎるのか、それとも他人の評価なんぞ気にならないのか、はたまた何らかの理由でもう他人の評価を一切気にしないことにしたのか知らないけれど、とにかく「春日」は私のことなんか鼻にもかけてないことを感じるとそれはもうますますツッコミたくてしょうがなくなる。本当に「若林」は損な人間だなぁと思う。

 

悔しくてしょうがないけれど「春日的人間」はこの世から絶対にいなくならず、仮に彼らのいない世界があったとしても、たぶんそこはあまり面白くない。皮肉なことに「若林的人間」は、彼らに生かされているのだ。

 

 

ただただアルピーをベタ褒めする

 

 

この春から有吉の壁がレギュラー化してくれてまじで救われてるよって人、笑わないから手挙げて。だよね。まじで助かったー。生きてられるー。この自粛期間乗り切れるー。ほんとこの収録だけはやめないでくれ。頼む。

 

 

 

有吉さんが「うるせぇよ」とか言いながらカラカラ笑ってる姿はいいもんだねぇ。なぜか我が子を見守るような気持ちで見てるよ。有吉さんが笑ってると嬉しいね。芸人たちが有吉さんを笑わせるために頑張るのも頷けるよ。うん。アルコ&ピースとかタイムマシーン3号で笑ってると尚嬉しいね。後輩可愛がる有吉さんも素敵だね。「つまんねぇな」とか「下手くそだな」とか言いながら笑ってるのがまたいいんだよね。身内びいき嬉しいね〜。

 

 

 

アルピーが珍しく三本もOAされてたので、今回のネタを復習してみよう。

 

 

①フジテレビにしかいないゴリゴリ業界人

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六本木のことギロッポンって呼ぶ人たち

 

そもそもアルピーコントの見どころというのは、面白さの前に癖の強さ。アルピーらしさ。だからコアなファンが多いんだな。この業界人コントに滲み出てるアルピーの癖に名前をつけるとするならば【ど偏見】だろう。これがないとアルピーのコントは生まれない。基礎の基礎。

 

 

 

②誰もが見たことある青汁CM

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雑な変装

 

アルピーの魅力は演技力の高さ。平子はもはやカメラが回っていようがいまいが、どこからがリアルでどこからがコントなのか分からない程コントに生きてる男なので言うまでもないが、ここで重要なのは酒井の演技だ。青汁CMは素人がやってる(という設定)なので、あくまで素人感を出さなければならない。酒井自身が本来下手なのではなく、「演技下手な人」の演技ができるのが酒井なのである。

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有吉にこう言わせるところまで含めてコント

 

 

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判定が出ても「撮り終わった後のコント」をやり続ける2人と笑う有吉

 

コントゴーレム平子は判定の後も当然コントを続ける。ここでは「素人夫婦が撮影後に恥ずかしがるコント」に移行するも、「緊張が解け照れる妻」を演じきる酒井。ここまで(平子を超えない程度に)平子コントに付いてくることができるのは芸人界どこを探しても酒井だけである。ブーブー言いながらも結局誰よりも平子のコントにノリノリなのが、酒井なのである。

 

さてこのコントに見るアルピーの癖その2は【庶民感】。誰もが人生で一度は見たことのある日常のワンシーンを一瞬で蘇らせ、あえて変なひねりを入れずにありのままの面白さを見せる。例えば素人の打算のない面白さだったり、田舎ロケとかで遭遇する癖のあるおじいさんの面白さだったり、あるあるをそのまま表現するだけで、コントにできてしまう才能。しかもそれを阿吽の呼吸とも言える息の合ったリズムと掛け合いで、コントとして作り上げていくのである。

 

 

 

③自分たちのネタをカットしすぎている件で有吉の壁スタッフを銃で脅すも、ただただディスられ完全敗北するアルピー

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これはまさに平子がラジオとかで話してそうなことを映像化したに過ぎない。このまんまラジオで喋ってそうだ。

 

平「俺がピストルでAD脅すの。《おめーら俺らのネタカットしすぎなんだよ!》っつって」

 

酒「だけど《あんなん垂れ流したら仕事減るんだよ!》って言われて」

 

平「そう、机とかバシーン蹴ってね。んでわっかい女子スタッフが《これもお前らへの愛情だろうが!ありがたく思えよ!》とか言われてさ。最終的にスタッフが円になって《撮れ高撮れ高撮れ高!》」

 

酒「俺ら泣きながらでてくんでしょ」

 

平「そう。もうなんも言い返せねぇの。いい年したおっさん2人が。若い女子たちに吐き捨てられて」

 

平 酒「アヒャヒャヒャヒャヒャ!」

 

 

っていう。ラジオでいつもの有吉の壁裏話で喋ってることをそのまんま映像化しただけ。

 

アルピーの癖その3【自虐】。リアルすぎる自虐ネタぶっ込んでOA取っていくスタイル。好きだぜ。

 

 

 

 

◆個人的に好きだったコーナー◆

・カメラさんに良いところを完全に潰され動揺を隠せないぺこぱ

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こういうドッキリやってほしいw

 

 

ラーメン二郎の癖が抜けないじろう #2

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シリーズ化期待!(やることは毎回同じ)

 

 

有吉ゼミのスタッフルームの朝礼

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この世で一番面白いのは誰だ!?

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有吉「映り方悪いからやめて」

 

 

・16階の窓辺で焼くチョコプラ

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常に面白い。

 

 

チョコプラ、シソンヌ、ジャンポケ、ハナコあたりのコント勢の全力が楽しいです。ご馳走様でした。

 

 

 

クイズとかVTRとかではない、文字少なめ 芸は多めのバラエティ、シンプルだけど非常に自由度の高いお笑い番組を、ゴールデンに持ってきてくれた日テレさんまじでありがとう。その勇気はすばらしい。お願いだからやめないでくれ。

 

以上。

 

 

芸能界という異次元に 一般ピーポーの常識をぶつけるのはちょっと違う気がする

 

 

アメトークみちょぱ回の内容が物議をかもしているようですね・・・

 

一旦内容は置いといて、わたしああいう特定の人物を褒めまくる回がすごくハートフルで好きです(笑)すごい平和だよね。最近で言うと、東京03飯塚大好き芸人とか。とにかくその人の良いところを言うっていう、本人照れまくりの超平和的でポジティブな企画。どっかの水曜日の番組みたいに、誰かを陥れ恐怖を与えて、それを見て笑ってるよりかずっといい。悲惨なドッキリばっかりで、受けるほうは生きてる心地しないだろうなって思う。なんであんな非人道的なことするんだろうってわたしもずっと思ってた。でもね、分かったんだよね。そう言うけど結局あれ全部仕事なんですよね。プロなんですよ、彼ら。芸能界の仕事ってそういうことなんだよね・・・

 

 

だから、今回のアメトークでの芸人たちの見方や考え方を批判してるツイッター民を見てて、なんか違うんじゃないかなぁと思ってしまった。

 

 

 

 

 

みんなここで一様に、「女性」とか「女」って言葉を使ってセクハラに結びつけてるんだよね。でもたぶん、みちょぱってみんなが思ってるほど普通の21歳の女の子じゃないと思う。芸能界で仕事するって時点で、もうなんだろ、腹括ってるっていうか。覚悟決めてるっていうか。普通の20代のOLが会社の上司からセクハラ受けてる〜みたいな感覚で受け止めるのは、ちょっともはや失礼じゃないかなと思う。プロ意識持ってやってると思う。だからそれを一般人がとやかく言うのは違うと思う。だって芸能界って普通じゃないじゃん。一般ピーポーの常識が通用する世界じゃないと思うんだよね。みちょぱってそんな低い次元にいないと思う。だって仕事しやすい芸人第1位が有吉さんだからね。めちゃくちゃ芸能人としての意識高いじゃん、みちょぱ。もはやカッコいいと思ったもん。だから、一般人の女性の物差しでみちょぱに勝手に感情移入?だかなんだか知らないけど、勝手に自分が言われたような気になってキーキー反論しだすのは違うんじゃないかなって思う。

 

 

女性芸能人ってたぶん、女である前に芸能人なんだと思う。女性としてだったら受け入れ難いことも、芸能人としてそれが仕事だからやるんだと思う。プロだから。スポーツ選手と同じ。苦しんでる死にそうな顔を撮られたらもう嫁に行けないから全力でプレーできない女性スポーツ選手なんていないでしょ。それと似てると思う。女性である前に仕事人なんだと思う。芸能界は普通じゃないからセクハラという名の仕事もあるけれど、それも彼女たちにとってはビジネスセクハラ。それをまにうけてたら仕事なんてできない。

 

確かに芸人のおじさんたちは、どこで仕事と私情の線引きをしてるかは明確には分からない。でも受けるほうは完全に仕事としてやっている、若いのにその線引きがしっかりできる、それがみちょぱが褒められる理由だと思う。さすがにおじさん芸人たちの中には「カメラが回ってない時くらい紳士的に行動すれば?」って呆れちゃうような人もいたけど、そういう人はまぁそれまでなんだなっていうだけの話で。(まぁ正直彼らももうその辺の感覚麻痺しちゃってるだろうしね。仕事の自分と素の自分の境目がぐちゃぐちゃで。)だし、芸人さんたちだってカメラが回ってる間は仕事してるだけだからね。カメラのこっち側にいるプロデューサーやらディレクターやらの駒に過ぎないんだよね。バラエティといえどただの演者だから。もちろん個々のタレント性を生かした仕事をするわけだけど。そもそも番組なんていうのは台本があるんだからさ。言わされてるから全部。だから言っちゃえば、一番悪いのは画面に映ってない人たちだと思う。でもそれがテレビという世界であって。

 

 

そういうの全部受け入れて、飲み込んで、腹括って、そんな芸能界でも一旗上げてやるっていう根性、もしくは生き残れる才能がある人間だけが画面に残っていく、そういう世界だと思うんだよね。だから芸能界での出来事を、現実世界の平凡な一般人の常識で裁こうたって無理だと思うよ。地球上と宇宙空間くらいの差があると思う。

 

 

みちょぱだって人間だし、まだ21歳の女の子なんだよって思うかもしんない、もちろんプライベートでは普通の21歳の女の子だろうけど、仕事中はあくまで仕事中だから。仕事が終われば、プライベートで普通に仕事の愚痴とか話すでしょうよ。そういうところは普通の女の子と変わらないと思うけど、仕事となったら、うちらような生ぬるい世界にはいないと思うんだよね。すごいプロ意識持ってやってると思う。だから逆にもしうちらが明日 突然芸能界に入れられたとしたら、たぶんいろんな意味で耐えきれなくてすぐ死ぬと思うよ?それを耐えてるのが、みちょぱの強心臓なんだと思う。もちろんみちょぱに限ったことではないけど。一線で活躍する芸能人はみんな。それがなきゃあんなところで生きていけない。

 

 

 

 

ということで・・・お前はみちょぱのなんなんだよ!って思ったアナタ!何も間違ってません!その感覚、大事にしろよ。ただただ「アメトーク見てみちょぱすげぇってなった単純女」です。結論、みちょぱはすごい。歳下だけど尊敬した。

 

 

以上、芸能界に1ミリも足を踏み入れたことのないあたくしの根拠のない持論をお聞きいただきありがとうございましたw