今日、桜の木の蕾がちょっとだけ膨らんでいました。
姪っ子が今年 小学生になるので春が楽しみです。
入学祝いに何を買ってあげようかなーなんて考えていて、自分が小学生だった頃を思い出してみました。
小学生の女の子が好きなものって言ったらやっぱり、可愛いモノ。
可愛い筆箱、可愛いクリアファイル、可愛い靴、可愛い弁当箱。普段学校で使うもの、文具とか洋服とか。いつも可愛いものを使ったり身につけたりしている子は、人気者になれます。小学生女子にとって可愛い小物は、その子の価値を決めてしまうほど重要なアイテムなのです・・・(結局 大人になってもそうなんですけどね)
わたしが小学生の時(もう高学年になってたかもしれないけど)流行っていた可愛いものといえば、「SWIMMER」という雑貨ブランドでした。それはそれはもうみんなSWIMMERグッズを持っていて。ペン、消しゴム、定規、筆箱、下敷き、クリアファイル、ハンカチ、お洒落な子はコンパクトミラーとかコームとか、そんなものまで持っていました。
あのコテコテの可愛いデザインが小学生女子にはたまらないんですよね。SWIMMERのものを持つということがわたしたちにとって一つのステータスで、母と街へ買い物に出た時に店を見つけると、あの赤い「SWIMMER」の文字と、陳列された色とりどりの商品がキラキラ輝いて見えたものでした。いつも流行り物に乗りそびれるわたしは、当時からそういうトレンドのお店に入るのが苦手でした。憧れはするんだけど、「わたしもみんなとおんなじのが欲しい!」とか素直に言えないタチなので、いつも遠目に眺めてました。しかもちょっとお高めなんですよね、小学生が自腹で買うのには。だからといって親にねだるのも気が引ける。
ある時、満を時して母親に「あそこに行ってみたい」と、小さく店を指差して言ってみました。母はなんなく連れて行ってくれました。夢のような時間でしたね。何か買ってもらったような気がするけど、忘れてしまった。店内を眺めている時のことだけよく覚えています。可愛い商品に囲まれている瞬間って、いくつになってもワクワクするものです。
小学生のわたしに夢を与えてくれたSWIMMER。姪っ子のプレゼントを選びに、久し振りに店に行ってみよう!と奮起して、あの時の店はあるだろうかと店舗をググってみたら、なんと!全国で3店舗しかヒットしないのです!そんな馬鹿な、と思って調べてみたら・・・
まさかの、ブランド閉鎖でした。
今年の1月で、ほとんどの営業を終了してました・・・(また世間に乗り遅れているわたしです)
ショック!すごく悲しいです。ネットでも営業終了を惜しむ声がすごくかったみたいです。本当に残念です。残ってる店舗も、もう在庫処分なんだろうなぁ。
似たようなブランドをいろいろ調べてみたんですけど、なかなかないんですね。SWIMMERってほんと、唯一無二だなと思いました。雰囲気は似てるけど、やっぱりなんかちょっと違うんですよね。これこれ、こういうの!っていうのがヒットしなくて。まぁ、ブランドってそういうものか。
じゃあ、今の小学生の間ではどんなブランドやメーカーが流行っているのか?
調べてみたらどうやら、「サン宝石」とかいうメーカーが小中学生女子のトレンドらしいのです。
ネットでサイト見てみたら、
え?これが?小学生向け?
あまりにも味気ないホームページに飛び交う「激安」の文字。夢どころか、現実を突きつけられました・・・。商品も、今どきこんなの100均で買えるよねっていうような安っぽい感じの物ばかり。可愛いんですけどね、お金はかかってないなぁっていう、どこにでもありそうなデザイン。
今の小学生は、お金にシビアなのかもなぁ。可愛くても安くなきゃねぇっていう主婦みたいな、達観した小学生が増えてるんでしょうか。その感覚はもうちょっと大きくなってからでもいいんじゃない!?と叫んでしまうわたしです。
確かに安くても可愛い商品が増えてるし、そういえばうちの姪っ子も100均の文具ばかり与えられていたような気がする。可愛いから子供はそれで満足なんですよね。
以前、子育て相談みたいなテレビ番組で、最近はなんでも安く手に入るので、物を大切にしない子供が増えている、というようなことを取り上げていたのを思い出しました。壊れてもまた買えば良いか、とか、飽きたら新しいのにすればいい、安いし買っちゃおう、とかそういう考え方になってきていて、一つのものを大切に、壊れても修理して使おうという感覚がなくなっているみたいです。
確かにそうだと思う。自分がそうだから。100均ヘビーユーザーで、気になったものとか可愛いものはすぐに買ってしまい、壊れたり無くしたりしてもダメージなし。こんなもんか、とか、買い直そうとか、すぐにそうなる。
SWIMMERで高いお金出して買った、凝ったデザインの可愛いペンケースを一つだけ大切に使うのもいいが、100均の多少可愛いペンケースをたくさん持っていることの方が魅力的になってきているのかもしれないですね。そしてその考え方が小学生に影響を与えている。今の子供はわたしの時よりさらに現実的になっているのかもしれません・・・
いくらトレンドとはいえ、さすがに入学祝いに激安文具というわけにはいかないので、もうちょっと検討してみようと思います(笑)