斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

そうだ、ファミレスに行こう。

 

 

今宵はデルタホースに行けない憂さ晴らしで、下北沢を通り過ぎて神泉で降りて、駅から五分くらい歩いたところにあるデニーズに行ったら、そろそろ東京03の飯塚さんと角ちゃんがいて単独ライブのネタ作りが佳境に入ってるとこかもしれない。芸人界では余りにも有名すぎる話だが、彼らは今でも売れない若手芸人のようなスタイルで、ファミレスでネタ作りをする。そして東京03のファンなら少なくとも一度は試みたことがあるだろうが、単独ライブの前のこの時期になると淡い期待を抱いてそこへ向かう。

 

忘れもしない3年前の5月、その3週目の金曜日にわたしは神泉のデニーズにいた。メニューの中からとにかく安いメニューとドリンクバーを注文し、2時間ほど張り込んだだろうか。目の前に現れたのは、重そうなリュックサックを背負い派手な赤い松葉杖をついた中肉中背の男。黒縁眼鏡に、禿げ上がったおでこ。店員はゆっくりと彼を奥の席へと案内していく。そう、紛れもなく彼こそがあの男。2009年キングオブコント優勝したお笑いトリオ東京03のボケ担当、角田晃広である。

 

見たいけど見れないかもしれない、期待と不安が入り混じる複雑な感情から解き放たれる。「で、でたーーー!」出るとは言われていたけど、まさか本当に出るとは。肝試しで白い服を着た長髪の女に出くわしたかのような、あるいは海底で幻の深海魚に遭遇した探検家のような興奮に包まれたわたしは、席に座った彼の後ろ姿 その後頭部を無遠慮に凝視した。

 

コミュ障だからもちろん声などかけられない、ただ同じ空間にあの敬愛する東京03のメンバーの1人が存在しているという事実だけで充分なのである。残念ながらその日は長居できず、大本命 飯塚さんをこの目で見ることはできなかったものの、満足だった。しかも赤い松葉杖をついた角田さんなんて、通常の角田さんよりレア度が高い。「東京って、すげぇな・・・」これが当時のわたしの心中である。(注)筆者は東京出身

 

 

それはさておき。そろそろそんな季節である。行ってみようか。久しぶりにあの場所へ。もし出くわせなかったとしても、そこまで赴く為の消費を全く苦と思わない。もう十数年も彼らが健やかにネタ作りができる環境を整えてくれているデニーズ南平台店には感謝しかない。わたしが東京03のネタを楽しく見ることができているのも、このデニーズ南平台店が頑張り続けてくれているおかげである。これまでの感謝と、これからもよろしくお願いしますという意味も込めて、喜んで一食いただいてこようではないか・・・

 

 

 

 

 

 

・・・じゃなくて!本当はこんなことじゃなくて、最近売れかけてきている宮下草薙について書こうと思っていたのに、気づいたらなんか書き走っていました。おかしいな。とにかく東京03さん、これからもずっと応援してます。