斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

Swing Kidsを観た

 

 

政府の偉い方へ。もし外出禁止令を出すなら、最低でも3時間前にはお知らせくださいね。TSUTAYAに駆け込む時間が必要です。

 

 

そんな御触れが出る前に、今日は映画館に駆け込んだナスコです。久々に映画館で号泣しましたわ。

 

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是非観てほしいです。

韓国映画観るの初めてだったんで、ちょっと見慣れなかったんですけど、終わり良ければすべて良しって感じで、ラストが圧巻でした。お涙頂戴とかでもなく、ガチで泣くやつだった。

 

 

時は1950年代、朝鮮半島

中国が加勢する北朝鮮軍と、アメリカをバックに侵攻する韓国軍の、朝鮮戦争真っ只中である。朝鮮半島の南端に位置する巨済島に据えられた北朝鮮軍捕虜の強制収容所が舞台。収容所の豊かな暮らしに甘んじアメリカ軍にへえこらする捕虜たちと、彼らを「反動分子」と呼んで自国に忠誠の限りを尽くすアンチアメリカの捕虜たち(アカと呼ばれる)のぶつかり合い、その板挟みに合う主人公ギスの物語。

 

ギスはアカの1人で、反動分子をひどく嫌う正義感に満ちた青年。彼自身もだが、戦地に残っているギスの兄がもっとも優秀な兵士であることから、ギスは収容所内で英雄と称えられている。ところがある日アメリカ兵が踊るタップダンスに魅了され、密かに習うようになり、才能を発揮していくというストーリー。

 

 

しっかし戦争ってまじでしんどい。北朝鮮人も韓国人も、中国人もアメリカ人も、黒人も白人も、戦時中の人も現代の人も、全員なんの違いもない同じ人間なのにね。戦争って、人間のやることじゃない。でも戦争をするのは人間だけだね。歴史の勉強になりました。

 

 

ダンスチームを指揮したアメリカ兵のジャクソンが、舞台で語った反発の言葉が印象に残った。「このチームの成員は、戦争がなければ天才振り付け師だったはずの中国人、戦争がなければ家族と平和に暮らしていたはずの民間人、戦争がなければカーネギーホールの舞台に立っていたはずの才能溢れる若き青年。戦争がなければ。

 

考えるだけで恐ろしいけど、戦争で大勢の人の命そのものだけじゃなくて、その人の夢とか青春とか可能性とか、人生の中で起きること全てが散って行ったんだよね。こんなこと考えるのは野暮だけど、なんか自分が無駄に生きてる気がして申し訳なくなる。

 

 

劇中で何度か出てきた「理由」という言葉も印象に残った。チームのみんなは理由があって踊っている。家族のためにお金を稼ぎたいがため、またダンスチームが有名になれば生き別れになった妻と再会できると信じて踊る者。でも主人公ギスには理由がない、ただ踊りに魅了されているから。本当はそれだけで十分というか、それが一番真っ当な理由なのに、むしろタブーだとされる。アメリカの踊りを楽しむなんて裏切り者だ、反動分子だと仲間からボコボコにされる。

 

地元に残っている大好きな祖母に贅沢な暮らしをさせてやれると揺さぶりをかけられ、アメリカ軍に情報を漏らしてしまった捕虜仲間の1人を、ギスが問い詰めるシーンでも「理由」が出てくる。彼はギスが密かにタップダンスを習いに行っていることを知っており、「アメリカのダンスをやってるお前に言われたくない!」と反発する。「俺はおばあちゃんを救うためにはこうするしかなかった!理由があるんだ!お前はなんのために踊っているのか」と。自分には踊る理由がないと感じていたギスは、言葉が出なくなってしまう。

 

正当な理由がなければ夢を追うことを許されない、理由があったとしても叶えられない、政府や主義の犠牲になり自由が奪われた人生がこれまでにどれほどあったのかと思うと気が遠くなります。

 

 

ちょっとネタバレだけど、ストーリー内で端折った、ギスとジャクソンが2人きりで踊るダンス対決のシーンを、ラストに持ってきてたのが凄かった。そう来たかという感じ。あれはずるいです。泣くしかないです。

 

 

 

 

他にどんなお客さんがいるんだろうって思ってたら、意外なことに若い女子が多かった。何で?って思ったら、韓流ファンだった。前の席の人のスマホの待ち受け画面が韓国の俳優さんっぽかった。

 

わたしも韓流ファンと思われたかな(笑)別にいいけど。主演の人かっこよかったし。

 

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主人公 捕虜兵ロ・ギス役の、ド・ギョンスさん(EXOという音楽グループの方だそうです)

 

この画像は、役作りのために坊主にしていて、普段はさらにかっこいいと思うんですけど、個人的にはこの頭がなかなか良い仕事してると思ってて。どの角度から見ても、四千頭身の後藤くんとハナコの岡部さんを足して割る2した顔なの。どこからどう見ても。どう転んでも。これわたし的にはめちゃくちゃ褒めてるんだけど。※ファンの方々お気を悪くされたらすみません。

 

 

そのせいか、帰り無意識にマックに寄ってしまい、広告を見てハッとしたよ。

 

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サブリミナル効果ってこういうこと?(違う)

※こいつ1人でポテトL食ってやがる…とかいうコメントはお控えくださいね。

 

 

それにしても、タップダンスかっこよかったぁ。これはプロのタップダンスを生で見たら、相当感動するだろうな。いつか見てみたいです。

 

 

ということで、久々に書いてみたら文章力が死んでて笑っちゃいました…。この辺にしときます。

 

 

スウィング・キッズ、ぜひご覧あれ。