斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

まぁるくなったお

 

 

 

マギーズ・プランという映画を観た。出てくる大人がほとんどみんなクズだった。

 

 

結婚はできそうにないが、子供が欲しいので知り合いから精子を提供してもらおうとする女。そんな時に出会った妻子持ちの男と恋に落ち、子供ができる。この女のワガママに、1つの家族が振り回されていく。こういう人間の生き方に共感する人たちが本当にいるのかと思うとゾッとする。言い換えると、こんな人たちがいるんだって勉強になる。しかしわたしは基本的にどんな名画でも、共感できる要素がないと楽しく観れないタイプだから、この映画はまるで楽しくも興味深くもなかったと言える。

 

 

 

作品の内容はさておき、わたしは主演のグレタ・ガーウィグが好きだ。顔は美人だが妙に体格が良く、X脚気味の足でペタペタ歩く感じとかが好きだ。この作品でもそうだったが、彼女はいつも、不器用で大人になれないくすぶり女子を演じている気がして、なんだかそういうところに親近感を感じる。

 

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同じくグレタ・ガーウィグが主演をつとめた「フランシス・ハ」という映画を何年か前に観た。モダンダンサーを目指す27歳の女が、いつもくだらないことで一緒に騒いでいた親友が結婚することになり、自分の人生を見つめなおすという話。とにかくこじらせているというか、どこか幼稚で、何も考えずに大学生のノリみたいなことをずっと続けていたら いつのまにかアラサーになっていた。みたいなパターンだ。この映画は実は、彼女が主演と脚本を兼任している。

 

さらにさらに、グレタがついに監督に挑んだ2017年の映画レディ・バード。これは彼女自身の自伝的映画でもあるらしい。骨折がほぼ治っている(?)腕にショッキングピンクのギプスをはめているところあたり、中二病の匂いがプンプンとくる。

 

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ピンクの髪のシアーシャ・ローナンもまたいい。グレタ・ガーウィグとどこか通じるものがある。尖りだ。

 

 

 

何が言いたいかというと、美人なのに一癖ある女優が好きなのだ。

グレタを見ていると、わたしはどうしても成海璃子を思い出す。成海璃子もまた、一癖ある役者だと思っている。彼女の主演作品の中で最も好きな映画「武士道シックスティーン」では、流行りの服にもカラオケにも恋にも興味なしの、剣道一筋のとっつきにくい馬鹿真面目な高校生を演じている。そういう一癖ある役が、心底似合う。この尖り系の癖がたまらない。ついでにこの2人は なんか体型も似ている気がする。がっしり系というか、ずんぐりした感じが。

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彼女は今 深夜ドラマ「フルーツ宅配便」にも出ているけど、やっぱりわたしの好きな、訳アリな役だ。

 

 

さてこの同じ世代で「美人だけど尖り系の一癖ある女優」は他にも、例えば橋本愛とか門脇麦がいると思っているのだが、この一癖女優軍団に仲間入りするだろうと予想していたのに、見事に外れてしまった女優が一人いる。それは、土屋太鳳である。

 

 

わたしが始めて土屋太鳳を知ったのは、2013年のテレビ東京のドラマ「鈴木先生」だった。主演は、今や朝ドラ俳優ともなった長谷川博己だが、この頃はまだ名前を知らない人も多かったに違いない。わたしも知らなかったが、なんせ顔がタイプだったのと、ドラマが面白かったので観ていた。生徒役には北村匠海未来穂香松岡茉優などがおり、いまでは一線で活躍している役者たちの初々しい姿が見られる。そんななか作中でかなりのキーマンとなった生徒が、土屋太鳳だった。彼女が演じた小川蘇美はクールビューティーでミステリアスな大人びた優等生で、担任の鈴木先生が(いろいろな意味で)女神と称して崇めるほどの、後光が差してるみたいな女子生徒という役どころだった。鈴木先生のアカン妄想にも度々登場(それが見どころでもある)。

 

目は鋭くて、声とかも低くて小さくて、でもなんか透き通った感じで。あんまり笑わないし、どこかに反骨精神みたいな強い信念を持っているけど不器用で、大人とも子供ともつかない不安定で尖った感じ。これこれ〜。出てきたよ、成海系が。と、ワクワクしていたのである。

 

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その彼女が数年後には朝ドラのヒロインに抜擢され、朝から山崎賢人と熱いチューをし、爽健美茶のCMで「美味しくなったお♡」とか言いだすことになるとは思いもしなかった。少女漫画の実写映画でバンバン主演張りまくり、兄に愛されすぎて困ったり、女子高生なのに警官と恋したり。んなことありえないだろっつーの!!みたいな映画ばっかり出ることになるとは・・・なんとも寂しい気持ちである。

 

 

 

果たしてこれが本当に、太鳳の目指した女優道なのだろうか・・・。この疑問が消えることはない(総じて誰だお前は)

 

 

 

とあるゆとり女の憂鬱

 

 

 

なーんか目に入ってる。ゴロゴロする。きもちわるいなぁ、と思いながら鏡を見て自分の目をおっぴろげてみたらコンタクトが入っていたなんていうことがまぁよくありますけども(ねーよ)

 

 

ここのところ、なんか疲れてますね。はい。寝不足でしょうか。いや、そんなこともないんですけどね。逆に、楽しいイベント続きで たるんでるのかもしれないです。ということで本日わたくし、漫画みたいな寝坊をぶっかましました。ツイッター見た方はご存知かもしれませんが。

 

 

 

正確に言いますと電話があったのは10:15でしたけども。まぁそんなことはいいとして。布団の中、ブーーーーーーンというスマホのバイブ音で目覚めて。アラームだと思って画面を見たら、まさかの会社からの電話。慌てて時計を見る。オワッタ。こう見えてナスコは、寝坊なんて初めてです(一人暮らし始めてからは)。やらかした・・・怒られる!と思ったら電話に出る勇気がなく、寝起きの頭を100パーセント回転させて ありとあらゆる言い訳を考えるも、力尽きたので諦めて電話に出ました。平謝りです。完全なる。電話越しに布団の上で土下座です。

 

ところが返ってきた答えは、

「そうですか。じゃあ午前休でいいよ」

 

って。え、待って・・・正直 その言葉が一番怖いんですけど・・・。緩いのかなんなのか知らないけど、全く怒らないんですよね・・・。まぁ確かに怒ったところで時間が戻るわけではないんですけど。でも普通はなにかしら指導があると思うんですよ。「気をつけてください!」とか。「次からは注意してください」とか。ないですかね?(どういう不満だよ)そもそも「普通」がわからないんですけど。まぁひとまず午前休になったので、とりあえずツイッターを開いて一句詠んだよね(オイ)

 

 

それにしても怒られないって、一番怖くないですか?寝坊して遅刻したんだから怒ってください!ってのもキモいけど。意味わからないけどさ。怒らずに許してくれることをありがたく思えよって話なんですけどさ。でもなんかモヤモヤするものが残るというか。あなたが遅刻したところでこっちは痛くも痒くも無いですってことですか?それともゆとり世代だから気を遣われてます?

 

思い出したんですけど、前にも別のことでやらかしてしまったことがありまして。その時も「大丈夫大丈夫〜 気にしないで」と笑いながらヒラヒラ手を振られたんだよなぁ。もっと怒られると思ったし、怒られて当然だとわかってるし、誠心誠意 謝ったんですが、あまり相手にされなかったというか・・・。この対応はなんだろうと思った時に、もしや気を遣われてる?と感じたんです。

 

 

「ゆとり」って言葉で揶揄されたり呆れられたりはしてきたけれど、もはや一周回って気を遣われ始めているのでは!?「ゆとり」の子は怒られるとすぐ凹んでもう戻らなくなっちゃうから、あんまり怒れないわよね〜的な。そういうことなんじゃないかと。こっちは本当にすみませんという気持ちなのに、いいのいいのそんなに謝らないで、と言われると複雑な気持ちになります。本当に許されている気がしないというか。許されているというより、諦められている気がする。かといって雷落とされてもやっぱり文句言うんでしょうけど・・・。複雑です。

 

どんな顔で出社したらいいものか、まぁ普通に謝りましたけど。人質に取られて銃殺されそうになる夢を見てたんですよ!という全く言い訳になってない言い訳が飛び出そうになるのをグッとこらえながら(本当にそんな夢を見た)。そもそも怒られもしないんだから言い訳する必要もないんだし、という謎の不満を抱えながら。悪いのはこっちなのになんかすげー偉そうですみませんね。一人で自己嫌悪だわ。

 

 

 

とかいうことを綴っていたら、今ふと思った。それお前だけじゃね?って全国のゆとり世代のみんなからツッコミを入れられている自分、という悪夢みたいな構図が目に浮かんでる。あれwアタシだけか?単にわたしが職場で期待されてないだけ?無意識のうちに自分の身に起きたことを、「ゆとり世代」という一括りの人間すべてに日常的に起きている出来事かのように話していたけれど。もしや上司から諦められているのは、わたし自身なのではないか?ちょっと待って、誰か共感して。いるよね?同じような経験してる人?いないの?いないとしたらソレ今日みた夢より怖いよ?

 

 

 

・・・あ、つらい。凹んだ。戻らない。無理。明日会社休むわ。ゆとりだから。

 

 

 

 

 

 

(この度の記事で、一部の世代の方々を指した「ゆとり世代」という言葉により、誤解を招きかねない発言がありましたことを深くお詫び申し上げます。わたし自身が、もっと皆様からお叱りをいただけるような人間になれるよう日々精進して参る所存でございます。引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。)

 

 

人生が楽しくなる幸せの法則

 

 

 

地元の駅まで帰ってきたが、待ち焦がれたデルタホースが終わってしまった帰ってきてしまったという現実を受け入れられず、帰宅する気にならないわたしは駅前のマックに駆け込み、カフェラテとポテトを貪りながら爆音でスピッツを聴く。食べきれなかったポテトを、カバンに潜ませてあったビニール袋に移し替えて店を出るという奇行に走る。「さわって・変わって」を聴きながら家までチャリを全力で飛ばして帰る。暗い部屋の電気を灯すと、次に耳元に流れてきたのは「ナンプラー」。沖縄を思わせるメロディに乗って一通り踊り、今やっと落ち着いてフニャフニャになったマックのポテトをつまみながら、この文を書いている。

 

 

こうも興奮が冷めやらないのは、恥ずかしながらわたくし、敬愛するハライチのお二人をこの目で、生で拝見するのは今日が初めてだったからであります。昨日の晩、明日は何を着て行こうかとワクワクしながら準備していたのでありますが、今日行く直前になって「待てよ。今日は初めて生のハライチに会うのだ。こんなカジュアルな服装で出向いていいものか」と謎の心理が働き、あんなに時間をかけて決めた衣装を総取っ替えして、完璧なフォーマルに決めて家を出たわたくしなのであります。TPOというものをわきまえねば。

 

 

下北に着くまでの電車でソワソワが止まらず、鞄からスマホを出しては、ちょっといじってまたしまうという行為をわずか15分の間に10回くらい繰り返しておりました。酷い動揺っぷりです。デルタホース初参戦ということで、観客層はどんなものなのかと気になっていたけれど、会場を見渡すと意外にも普通。男性も多いし、年齢層もそこまで若すぎず、という印象。お席は後ろの方で、今思えばよかったです・・・前だったらもう、ホンモノが眩しすぎて死んでた。

 

 

6人が登壇したときはもう、ワァーーーと声を上げそうなほどテンション上がった。暗いステージにみんなの影が入ってきて、パッと電気がついた時のアレ。あ〜〜〜 岩井さんって存在したんだ・・・っていうあの感覚。一生忘れないわ・・・。そもそもお笑いライブにすらあまり行きなれていないわたしですから、しばらくはそこにホンモノ達がいるということが嘘みたいで、映画館の画面で映像をみているような感覚にとらわれてました。いたよ、本当に。実在したわ。岩井勇気

 

OPトークにて。今回の会場はユーロスペースから北沢タウンホールに変わり、ハコがでかくなったということで、生声では音が足りないのでハンドマイクを手に入れた6人。今まではもっと狭かったんだなぁと思うと、初回から来られている方々には申し訳ない。わたしのような新参者が現れたせいで、演者と距離ができ、生声のトークが聞けなくなってしまったことでしょう。そんな中やたらと森田さんが、マイク無しで後ろまで声が届くか気にし始めました。なぜかというと今回さらばはコントをやるのでネタではマイクが使えないそう。・・・え?漫才ライブじゃないの?w っていう細かいことは置いといて。

 

マイクを離した状態で「後ろの人ちゃんと聞こえる〜?」みたいなこと叫んでいる森田さんに澤部さんが、霜降り明星粗品風に「いやそれリハでやるやつ!」(手振りもちゃんとついてますw)とツッコみ会場は大爆笑。それを見た欲張りな岩井さんが食い気味に「東京ホテイソン風にやるとね、パン!いやァ それリハでやるやつゥ〜〜(歌舞伎のアレ)」ってかぶせてきて、それでまた会場が湧く。メンバーもみんな笑ってたけど、澤部さんが一番笑ってるのがまたいいですよね〜。あのシーン大好きだった・・・。

 

さらに、満島ひかりとミニドラマで共演した岩井さんのことを、自分のことのように誇らしげに語る澤部さん。大好きかよ。同番組で宮藤官九郎高良健吾と並んで主演を務めた岩井さん。岩井勇気高良健吾クラス。岩井勇気とは高良健吾。そう、つまり今みなさんの目の前にいるのは高良健吾です。ということで、第5回デルタホースがスタート。

 

 

ハライチの漫才は、なんと1発目!テーマは、海の日。澤部さんの「こわい!」が生で聞けたのと、ボケながら笑っちゃう岩井さんを見られて大満足です。岩井さん×ケイさんのランチ話も最高だった〜。岩井さんの不器用な優しさ・・・泣いちゃう。わたしはケイさんになりたい。あとマニアックなこと挙げると、ケイさんが毎週かかさず名探偵コナンを録画して観ているという話から、コナンあるあるを言うみたいな流れで盛り上がってしまった時。司会の澤部さんが次の話題へ行こうとしているのに、岩井さんがコナンネタをやめなくて、澤部さんに「もういいよ!」ってめっちゃ叩かれてたのが個人的に大好きなシーンでした。ラジオのパターンだった(笑)

 

 

相席スタートの漫才も楽しかったです。ケイさん自分のドラマのことめっちゃディスってるやんw 今回の騒動をうまいことネタにしつつ、山添さんのこともうまく引っ掛けてきたって感じで、新ネタとは思えない仕上がりでした。「人生が楽しくなる幸せの法則」というドラマ名をめちゃくちゃ連呼し、放送してる曜日と時間まで織り込むという荒手の番宣漫才でしたけどw しかしケイさんの声を生で聞くのも初めてだったけど、良いなぁって思いました。なんかクセになるステキな声。それと山添さんですが、想像以上にオーラがなかったです(褒めてます)。冗談抜きで、本当に、想像以上に魅力がなかったです(褒め殺してます)。

 

そんな山添さんと、さらば東ロのランチ話つき。ヤバい奴2人のランチは、案の定ヤバい。「ブクロさんにとって、お笑いとは?」という山添さんからの質問に東口がなんと答えたか当てるクイズ。相方の森田さんがガチで当てに行き「手段」と答える。一方、完全に大阪を小馬鹿にしている岩井さんがド下手クソな関西弁で東口のモノマネをしながら「お笑いは、通天閣や〜」と答え、大爆笑。最高だったな〜。岩井さんの関西弁、ド下手クソなんだけど、モノマネはえらい似てるという矛盾(笑)結果的に、なんと森田さんの予想がドンピシャで、本当に答えは「手段」だったという、さらばファンなら鼻血モノのコンビプレーで拍手喝采

 

 

さらば青春の光はまさかのコントで新ネタ披露。ストーリー性あり、やるせなさあり、ブラック要素ありな、あ〜〜〜なんかさらばっぽい、っていうコントでした。森田が訳アリな喫茶店店主、東口が食リポタレントという設定で二転三転していくが、途中 東口の「レッドカーペット出ても売れるとは限らない」的な発言で一番会場が沸いたという・・・(笑)

 

 

 

いやぁ〜〜本当にあっっという間に終わってしまいました。本当に楽しかった。久しぶりに「時よ止まれ」って思ったもん。すごくよかったです。ハライチ目当てで行ったけれど、相席スタートさらば青春の光も大好きになって帰ってきました!EDで森田さんが言ってたように、今回 会場の規模が大きくなったとはいえ無事にチケット取れた我々は「サイバーエリート」ですから。チケット取れた時は奇跡すぎてもうこれが最初で最後のデルタだろうなぁって思ってそういうつもりで行ってきたけど、駄目だわ。あきらめちゃいかん。絶対もう一回行きたくなった。最高でした。推しのライブは行くもんですね!!!(当たり前)

 

 

 

 

ちなみに、今日の行きはやはりスピッツを聴いて心を整えていたわけですが。

(詳しくは前の記事を参照)

 

バッタリ街で会うわけではないものの、とにかく今日は初の生岩井勇気を拝むということで、何を聴くかはWALKMANに任せようとシャッフル再生してました。そしたら着くまでに「猫になりたい」と「正夢」がヒット!特に「正夢」は下北からホールまで歩いてる時に流れてて、テンション上がりました。とかいう中学生みたいなことして楽しんでいるナスコでした。

 

 

 

デルタホース 最高〜!

 

 

 

 

守っても破っても

 

 

 

心配されたり気遣われたりすることに弱い。優しくされるとすぐに冷静さを失ってしまう。特に気分が落ち込んでいる時はそう。そんな自分が幼稚で情けなくなる。

 

昔から見栄っ張りなわたしは、他人に自分の隙を見せたり、何かを間違えたり、人前で泣いたりすることなんて言語道断!という、柔道一家で育ったのかと疑うほどストイックな自分ルールでやってきたけれど、ある時それを破らせようとする状況が突然やってくる。本当に心身ともに疲れている時や、何かのことでものすごく落ち込んでいても、絶対にそういう部分を人には見せたくない。見せたくないのだが、察しのいい人にはバレてしまうことがある。「なんか疲れてる?」とか「最近元気ないよね?」とか、核心を突くそういう一言が命取りなのだ。

 

まずその時点で既に泣きそうになる。気づいてくれている人がいたという安心感と、「人前で泣いてはいけない」という自分ルールを破るまいとする虚栄心とがぶつかり合ってそうさせる。言葉数が極端に少なくなったらそれがサインだ。話そうとするとダムが決壊するので、急に黙りこくる。

 

 

そんなところが子供の頃と全く変わっていない。子供の時もわたしはとにかく自分のことについて人に話すのが苦手だった。特に大人、または大勢の人を相手に話すことができなかった。話を聞くのは好きだが、こちらが話さなければならないというのが苦痛だったのだ。それにあれこれ質問されると、相手は自分のことを問い詰めたり責めたりしているわけでは決してないのに、そうされている気がして泣きそうになり、大抵の場合は話せなくなった。高校生くらいになってからも、そういうことが少なからずあった。

 

しかしここ数年そういう状況に陥ったことがなかったので、わたしも大人になったのだなぁと思っていた。ところが。つい最近そのようなシチュエーションに突然直面することがあり、わたしはあの懐かしい感覚を思い出す。喉の奥がグイグイ締め付けられるような息苦しさを感じ、言葉を失ってしまった。やっぱりちっとも変わってなかったんだなぁ、とちょっと凹んだ。

 

 

もしそこで自分の掟を破って泣き出してしまうようなことがあれば、罪悪感に苛まれることになる。一方、泣き出すことなく涙をこらえ切ったとしても、たぶんほとんど何も発言できなかったことへの後悔に至るのだ。もっとうまく話したかったなぁ、伝えたかったなぁと。結局 自分は「いいかっこしい」なだけで、本当は自分のことを知ってもらいたいという潜在的な欲求があるのだ。誰だってその欲求はある。だから別に知ってもらおうとしてもいいのに、やはり自分の掟を曲げたり、なかったことにしたりするのは非常に難しい。生きるって難しい。自分と付き合っていくのは本当に難しい・・・

 

 

 

という珍しく真面目な話でした。

 

 

 

壊れながら君を

 

 

 

コインランドリーにて。ぐるぐる回る洗濯物を見つめながら、イヤホンで気持ちよく音楽を聴いていました。

 

♪誰も触われない〜 二人だけの国〜 君の手を離さぬように〜〜

ブチッッ

Please recharge hedset.

 

 

いやいやいやいや!そこで切れるぅ!? 大きな力で空に浮かべたらルララ宇宙の風に乗るだろぉ バカチンが〜!しかもSONYのワイヤレスイヤホン、なんか知らんけど外国人なんですよね。突然音楽が切れて、急に耳元でめちゃくちゃ発音良い英語で話されると、なんかイラっとするんですけど。

 

 

ここ数日スピッツを聴いてます。今週末に向けてのコンディション調整中です。今週末は、いよいよ待ちに待ったアレだから。デルタ。さてわたしは生きて帰れるのだろうか。

 

なぜスピッツかといいますと、わたしの敬愛するハライチ岩井さんがスピッツの大ファンなんです。ということで生の岩井さんを見に行くにあたって、耐性をつけるための予防策です(意味不)

 

 

 

さてそこのあなたも、ある芸能人のファンであれば一度はしたことがあるでしょう。もしも憧れのあの人に街でばったり会ったら・・・という妄想を。そんなことありえないのに。宇宙が誕生するくらいの確率の偶然なのに。いやそこまでではないかもしれないが、どっちみち考えても無駄なことなのです。しかしわたしは考える。もしも岩井勇気に偶然 街でバッタリ出くわした時、わたしのWALKMANの画面をチラ見した彼の心を動かすには一体どの曲が再生されているべきか、と。

 

 

実はとても有利な情報として昔なにかの番組で岩井さんが、スピッツで好きな曲トップ5を発表していたことがありまして。その中にわたしの大好きな「猫になりたい」と「冷たい頬」と「運命の人」がランクインしていたことが忘れられないのです。あとの2曲は忘れましたけど(オイ)特にわたしの好きな「冷たい頬」が1位だったことが超絶嬉しかったのです。【ふざけ過ぎて恋が幻でも 構わないといつしか思っていた 壊れながら君を追いかけてく】これですね。最高ですね。まさにわたしですね。これを聴いてたら岩井さんもグッとくるんじゃないか!

冷たい頬

冷たい頬

 

ところがですね、このランキング、テレビで発表しちゃってますから、ファンであればまぁ誰でも知りうる情報なわけですよ。岩井さんの第1位の曲をたまたま出会ったその時に聴いているというのも、なんだか打算が効いてる感が見え隠れしませんか。なにか計算し尽くされた状況を疑わせるものがあります。それではなんだか納得いきません。あくまでも「偶然」なのですから。

 

 

一方で「運命の人」はどうでしょう。【バスの揺れ方で人生の意味がわかった日曜日〜♪ 】です。素直で明るい歌詞が可愛らしくて良いんですよね。

運命の人

運命の人

 

ただ曲名がやはりドンピシャというか。こちらとしては「運命の人」を聴いているまさにその時に岩井さんにに出会った日にはそりゃあもう「仕方ない 運命には逆らえない。うん」と思うこと間違いなしなのですが、果たして岩井さんの心は動くのか。これもまた計算された出来事感が否めない。

 

 

「猫になりたい」も、すごく可愛く切なくて好きな曲です。岩井さんはこの曲中の【広すぎる霊園のそばのこのアパートは薄曇り】という歌詞にちなんで、本当に墓地の裏に住んでるんですから。窓の外が墓ですからね。猫好きでも有名ですから、この曲はまさに岩井さんを連想させる一曲なわけです。【言葉は儚い 消えないように傷つけてあげるよ】なんと良い歌詞だ。この曲ちょっとポイント高いかもしれないですね。なかなかベタですが。

猫になりたい

猫になりたい

 

 

 

 

さてここで、『イタ重ファンセレクト3選』の発表です。

(イタくて重い岩井ファンから岩井さんに送る曲です)

 

まずは「メモリーズ」。これはわたしのスピッツトップ10にもランクインする一曲です。

メモリーズ

メモリーズ

【あなたのために蝶になって 飛んでいけたなら】

いい重さですね〜。とはいえメロディがロックでかっこいいから好き。

 

 

お次は「ありふれた人生」。本来はとても切ない恋愛の歌なんだと思うんですけど、オタク目線で歌詞解釈するとめちゃくちゃ怖いですよ。

ありふれた人生

ありふれた人生

【ああ 会いたい 夢でも 会いたい もう待てない これ以上待てない わかっているけど 変われない】

ストーカーやん・・・。

 

 

最後は「正夢」。これはもう今のわたしのテーマ曲といってもいい。

正夢

正夢

【「届くはずない」とか つぶやいても また 予想外の時を探してる】

ほらね。予想外の時探しちゃってますから。

 

 

以上。

もうね、やばいオタクにスピッツを聞かしちゃいけない。変な方向行っちゃうから。もうなんか岩井さんも含め本当のスピッツファンに怒られそうw

 

しかし何が正解かわからなくなってきた。これはもはや岩井さんご本人の意見をお伺いしたい。わかった、今度 偶然会ったら聞いてみる。「街で会ったファンの女の子がスピッツの曲聴いてたとしたら、どの曲が一番グッときますか?」って。うん、それが一番早い。そうする。

 

 

 

という感じで今日もこんな不毛なことを考えて、時間をドブに投げ捨てて過ごしてました。いや、語弊がありました。わたしは時間をドブに捨てているつもりはありません。綺麗な小川のせせらぎにそっと落としているのです。