斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

私の頭の中のIKKO

 

 

 

こんなに寒いのに。こんなに寒いのに、だ。

生足で街をうろつく女子が許せない。

 

 

この間、駅の券売機に並んでいてふと下を見たら、前に並んでいる女性のウールのスカートから伸びた生足が目に飛び込んできて、悪寒が走った。もはやムカついてくる。こんなに寒いのに生足を出せる神経に。いや、彼女たちの足に神経は通っていないのかもしれない。

 

 

真冬に生足でいていいのは、女子高生までだ。

彼女たちは学校という異世界に住む住人なのだから致し方ない。どんなに奇妙な言動も微笑ましい目で見守ってあげなければならない。自分だってあの頃は、そうやって周りの大人たちに見守られていたのだ。それに若いうちは我慢することも覚えるべきだから、ミニスカートの下にダボダボのジャージを履いて電車に乗ってくる子たちに比べれば、寒いと言いながら足首の上くらいまでしかないショーソックスを履いている子の方がマシと思える。(わたしのセンスで言ったらどっちも無理)

 

 

ところがわたしがよく街で見かける生足女といえば、大学生や いい歳をした大人が少なくない。その歳になって真冬に生足を出しなさんな。と、わたしの中にいるお婆ちゃんがこたつに当たりながら眉を潜めている。何に動かされてこの寒空の下を生足で歩くのか知らないが、そこまでして単に足自慢がしたいだけなのだとしたらその執念に引く。ドン引き。

 

 

「冷えは女性の大敵」と散々言われているのに、世の女性たちはなぜこれほどまでに足の冷えに無頓着なのだろうか。お肌の敵には大げさなまでに怯えるくせに、冷えという魔物には見向きもしない。

女性が足を冷やすなんてもってのほか。いくらウールのスカートを履いてたって無駄!ミニスカートとかロングスカートとか関係ない!とにかくこの冷たい風に生の足を晒しているのが駄目!今は可愛いタイツとか、裏地が温かくても見た目はスタイリッシュなパンツとかあるんだから、そういうのもっと履けばいいのに。

 

 

 

自信がなくて生足を出せない人のヒガミでしょう?と、言いたいのなら好きに言ってくれ。

わたしはあなたちの体を心配しているのよォ〜〜!と、わたしの中にいるIKKOが叫んでいる。

 

 

 

チョコプラの松尾じゃなくて、本物のIKKOさんですよ。

生足女子たち、ちゃんとこれを読んで!