斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

イブなんだから

 

 

 

イブだろうが祝日だろうが、関係なく仕事です。

 

 

毎朝布団から出るのに余裕で30分はかかるナスコです。朝ごはんを準備するのも面倒で、ちょっと早めに家を出て朝マックををすることにしました。朝からマックに行くことは普段ほとんどないのですが、たまにはいいかと。8:30頃 到着すると祝日ということもあってか店内はちょうど良い空き具合。ソーセージエッグマフィンとホットコーヒーでゆっくり朝を過ごそう〜と席を見つけて一息つくと、いきなり大きな声が店内に響きました。

 

 

「ミッションはもう終わったの!いい加減に引き下がったら?」

 

 

朝っぱらからなんちゅう口論してんだよ・・・。え、なに?ミッション?アメリカのSF映画サンダーバード(古い)あまりにも突然だったので反射的に声の方をちらっと見たら、一番端の席に1人で座っている声の主と目が合いました。あ、ヤバイと感覚的に思いました。見た目は40代くらいの女性で普通の格好をしているのだけど、なんか直感的にヤバイと。わかりますよね。

 

 

「ミッションは終わり。付きまとっても無駄!」

 

 

1人でずっと大声で話し続けています。しかもこっち見てる。ずっとこっち見てる。あああ。やってしまった。こういう人って自分の意志でやっているわけじゃないから、たぶん病気の問題だから、こういうこと言っちゃいけないのはマジで分かってるけど、やってしまった・・・

 

もちろん相手にする必要はないんですが、なんか妙な恐怖心が湧いてくるんですよね。別に何をされることもないだろうし、今まで何かされたこともないんだけど、なんか全く落ち着けない。本当は席を立ってどこかに逃げたいけれど、落ち着いているフリをしちゃうの、なんででしょうね?わかりますか、この気持ち。周りの人もおもむろに席立ったりしないし。

 

ちなみに、声がめちゃくちゃ西田尚美さんに似てました。低めで鼻声な感じの特徴的な声。だからだんだんちょっと親しみがわいてきた(なぜ)それにしてもずっとこっちを見ている。

 

 

「これ以上罪を重ねるのはやめなさい。イブなんだから

 

 

ん???ちょっと待って。

イブなんだから」って言った?今。

 

 

唐突にクリスマスイブに言及するから思わず耳を疑いました。あ、なに、イブだからなの?イブだからミッション終わりなの??クリスマスくらいはミッションのことは忘れてホリデイ楽しもうぜ的なやつ???なにそれ可愛いかよ。けっこういい会社じゃん。は?うちの会社よりホワイトじゃん。ホワイトクリスマスじゃん。は?

 

たぶん店内にいた人全員が心の中で(イブだからかよ!)とツッコんだところでもう一発。

 

 

「もうミッションは終わり。つきまとわないで!イブなんだよ?

 

 

そうか、今日がイブだっていう認識はあるんだね。そうだよね。こんな日くらいはさ、ミッションのことなんて忘れてさ、家族みんなでゆっくり過ごそうよ。ね?

 

 

もはや温かい感情さえ芽生えそうなほど不思議な空気になった店内でしたが、次の瞬間、我に返った人々の総ツッコミが。

 

 

(いや静かにしてくれよ!イブなんだから!)

 

 

 

店内が一つになった瞬間でしたわ。

 

 

 

てっきりずっと店に居座るのかと思いきや、しばらくするとコートを着て、ちゃんと食べたものを片付けて出て行きました。わたしの席の前を通り過ぎる時、一言。

 

「噂話しても無駄!」

 

と言い捨てて行きました。まずい。わたしがこの朝の事件を忘れまいと、速攻はてなブログを開いていたことがバレただろうか・・・なんちゃって。

 

 

 

やっと落ち着いたと思ったら、もう仕事に行く時間でしたとさ。