斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

お相手は、川口春奈でした

 

 

 

スーパーのお惣菜売り場で、クリスマスの売り切りセールをやっていました。「チキンのストレートネック」という表示があって、「へぇ、鶏にもストレートネックとかあるんだ〜」と思っていたら、「チキンのローストレッグ」でした。だいぶヤバい。年末の疲れですかね(そうでもない)とんだ読み間違いでした。

 

 

 

間違いといえば、わたしはよく人違いをされます。

 

この間スーパーのレジに並ぼうとしたら、「隣のレジへお回りください」の表示が置かれていました。カウンターの中にパートのおばさんがいるんですが、こちらに背を向けてレジを打っています。どうやら交代の時間のようで、打ち込み作業をしていたのです。大人しく隣のレジへ回って列に並んでいたところ、なぜか先程のおばさんがわたしを見て小さな声で「こっちへどうぞ」と言ってくれました。あれ?上がりじゃなかったのかな?と思いながら隣のレジに戻りカゴを置くと、やけに親しみのある感じで、「これだけやっちゃうわよ」と言われました。ん???

 

お会計中も客であるわたしに対してやたらとフレンドリーなパートさん。まぁいいかと思っていたら、最後に「お疲れ様でしたっ」とニッコリ言われました。ん???わたしただスーパーで買い物しただけですけど?え?なんなら今日は昼まで寝てましたけど?お疲れ様でした、とは?わたしがキョトンとした顔をしていることなど気にも留めず、おばさんは他のパートさんにも声を掛けながら上がっていきました。

 

知り合いか誰かだったかしら?と頭を巡らせてみるも、一瞬目に入ったネームプレートの「おおいし」という名の知り合いは一人もいないので、おそらく人違いをされているという結論に至りました。もしやわたしもここのパートさんだと思われた?仕事終わりに買い物して帰るタイプのパートさんだと?だから「お疲れ様でした」だったのか。

 

 

 

まぁこんなことはわたしにとっては驚くに値しない出来事です。人違いされることがよくあるのです。

 

出会って間もない人には大抵「・・・なんか、誰かに似てるよね」と言われますもの。「誰かに似てるよね」って、その「よね」っていうのをやめていただきたい。こちらに同意を求めないでいただきたい。おそらくあなたの頭に浮かんだ人物をわたしは知らないのだ。とにかくわたしは「自分が知らない誰か」に似ている確率が非常に高い。よって同意しかねる。従姉妹に似てるだとか、友達に似た顔の人がいるだとか。それを報告されてもわたしはどうしたらいいというのか。どうせ「どこにでもいる顔」ですよ!(別にそこまで怒ってませんけどね)どうせ似ているというなら、「ガッキーに似てる!」とか「誰かに似てると思ったら、北川景子かー!」とか言われてみたいもんだわよ。

 

 

 

前の職場で、芸能人の誰に似ているかという話題が女子たちの間で一時流行したことがありました。当時の同僚たちはそこそこの美人揃いだったので、菅野美穂だとか、あとあれ、なんだっけ。ど忘れした。ちょっと前までムロツヨシの嫁やってた人。あ、本気で忘れた。まぁとにかくその女優さんだとか、ポンポン挙がってたわけですよ。ほんでわたしの番なったわけですよ。「え〜誰だろ・・・」ってみんな全然あがらなくて。まぁいいんですけど別に。誰に似てなくても。それにしても誰でもいいから挙げてくれよ!正直かよ!って思ってたら、「逆に誰かに似てるって言われたことある??」とか言われる始末。笑える。

 

 

 

 

しかしそこでわたしは一つ思い当たることがありました。

それは、はるか昔に友達に言われた奇跡のような一言でした。

 

 

「ずっと思ってたけどさ、〇〇って川口春奈に似てるよね」

 

 

そうだ。これだ。これまでどんなに辛いことがあっても、この一言さえ思い出せば乗り越えることができたではないか。そうやって生きてきたではないか(過言)さぁ今こそその恩を返す時、と、わたしは勇気を出して打ち明けたのです。

 

私「そうね〜。いや、似てるかどうかは別としてよ?似てるかどうかは別として、ただ言われて嬉しかったのは。川口春奈

 

みんな「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なるほどね」

 

 

男性の皆さん、女子が「あ」の発音を執拗に伸ばす時というのは、同意できない時です。そこのところお分かりですか?「なるほどね」まで付いちゃいましたからね。大サービスですわ。ま、わたしの言い方もだいぶウザいが。そしてついに「分かるかも。うんうん。好き好き。わたし好きよ、川口春奈」とか言い出す人まで現れました。もはや好きかどうかを発表する場になっている。

 

 

そしてこの「芸能人 誰に似てるかトーク」の流行は、ここに終結したのである。

 

 

 

 

いいのです。芸能人の誰かに似ていなくたって。そう。わたしはわたし。わたしはわたしでしかない。それ以上でも以下でもない。わたしは世界にたったひとり。オンリーワンなのだからっ☆(誰)

 

 

でも今後わたしをイメージする時は、川口春奈を使って頂いて全然構いませんので。そのへんのところどうぞよろしくお願い致します。では。