斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

本当にあった怖い話

 

 

 

風邪気味です。鼻がズピズピ。喉がイガイガ。耳がジンジン。

こりゃ「風邪気味」ではなく完全なる風邪ですね。

 

 

 

年末年始もいつも通り仕事なので、今のうちにと思って実家に帰省しました。夜の8時から朝ドラ(しかも1、2年前にやってたやつの再放送)に釘付けの母と、「お前が帰ってくると久し振りに風呂に入れるよ」とワクワクしている父。という狂気に満ちた夫婦がそこにはいました。父曰く、普段は母が面倒臭がって風呂を沸かしてくれないため、この寒いなかほとんどシャワーで済ませているらしいのです。怖すぎ。娘が帰省すると母が気合を入れて風呂を沸かすので、そのおこぼれに預かれるという。まるで使用人です。可哀想に。村崎家は、母の独裁政治による暗黒時代の真っ只中のようです。

 

 

そんな中、先日 父がとんでもない機器を導入してしまったのです。それは、新しいHDDレコーダー。すっかり自動録画も当たり前になった近頃ですが、村崎家は古いビデオデッキでなんとか今まで乗り切ってきました。そろそろ、2週間分ぐらい自動で録画してくれるレコーダーに買い換えようということで、この間2人で買いに行ったらしいのです。

 

見せてもらったけどアレすごいですね。過去2週間分の番組を遡って観れるって・・・初めて出た時は本当に驚いたけど、実際使ってみて確信した。こりゃ革命ですわ。これもうタイムマシンできたやん。ドク。これがタイムマシンだよ。

 

 

 

しかし父も愚かです。なんとも愚かな民衆です。そんなものが独裁者の手に入ったら、いとも簡単に政治利用されてしまうことがわからなかったのでしょうか。人類が繰り返してきた愚かな歴史からいったい何を学んできたのでしょうか。ムカつくことに、機械操作に最弱の母がこういう時に限って覚えが早いのです。じゃあスマホ操作もいい加減ちゃんと覚えてくれ。いまだにスマホの使い方がわからないと逐一連絡してくるくせに、見逃したドラマを観るとなると目の色を変えて、信じられないほどスムーズにリモコンを操作しよる。脳内回路どうなってんだよ。

 

うちの母は、時代劇と刑事ものと、韓国の王宮ドラマが大好きです。いま村崎家のテレビはたぶんそれの無限ループでしょうね。スカパー!とかの映画専門チャンネルみたいに、母専門チャンネル開局できるかもしんないわ。そういうわけで、うちの新兵器は独裁者によって牛耳られているのでした。

 

 

 

 

わたしはといえば、家ではあまり湯船に浸からないので、実家に来た時ぐらいゆっくりと風呂に入ろうと思っていたのに、なぜか替えのパンツを忘れるという馬鹿すぎる失態をば。今日も安定してます。安定の馬鹿。しかし風呂上がりにまた同じパンツを履くのはどうしても許せない。「裏返して履けばいいじゃない」という母の狂気じみた発言を無視しながら辿り着いた結論。ノーパンで帰る。オッケー。決まり。ナスコのファンなら鼻血もの。(娘もなかなかに狂っている)

 

 

ってことで「ノーパン帰宅」しました。人生初の。されど平成最後の。最後であることを願いながら。一言補足いたしますと、実家から自宅まではおそらく皆様が思ってるほど長距離ではありませんので。ノーパンで飛行機乗ったり、ノーパンで新幹線乗ったりはしてませんので。ご安心を。(そういう問題じゃない)

 

 

帰宅して母が持たせてくれた大きな袋を開けると、タッパに入ったクリームシチューやら、パックご飯やら餅やらみかんやらが。「田舎の母からダンボール」のお持ち帰り版です。やっぱり実家っていいなぁと思いながら一人 眠りにつきました。朝 起きて、母からもらった餅を焼いて食べようと思い、あの大袋に手を伸ばしたその時。袋に印刷されたデカいロゴに、わたしは自分の目を疑いました。

 

 

 

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すべてはこのオチのために張り巡らされた伏線だったのです。鳥肌立つわ。伊坂幸太郎かよ。

まんまと乗せられたわたしなのでした。

 

 

恐るべし母。