斜め上からナスコ

言わなくてもいいことを言いたい

寝ても寝ても眠い

 

 

眠い、どうしようもなく眠い。

 

今週から職場が営業再開となり、仕事復帰してから2日。帰宅すると突然恐ろしい空腹と睡魔に襲われる。「お腹減った」と「眠い」。この瞬間考えていることは生後3ヶ月の赤子とほぼ同レベルである。営業時間が短縮になったため、拘束時間は普段より短いのにも関わらず、約1ヶ月ぶりの仕事に体が追いついていかないようだ。まぁこれって完全に予測していた事態なのだけど。

 

半分眠りながらご飯を食べ、もう今すぐにでもベッドにダイブしたい気持ちを堪えてシャワーを浴び、髪を乾かしている最中も寝落ち寸前、つけっぱなしにしてたテレビでいつのまにか始まっていたロンハーの音と映像を無理やり脳に詰め込み、やっと布団に潜り込んだ午前0時。

 

部屋の明かりを落として真っ暗な部屋で目を閉じると、体は鉛のように重く布団に沈み込んでいく。それなのになぜか、頭の中がくるくる回転している。心臓の鼓動の音と、隣の家の人がトイレの水を流した音がやたら大きく聞こえる。中学生の時のクラスメイトの名前だとか、今朝飲んだc1000のキャップを誤って燃えるゴミに入れてしまったことだとか、結婚相手に求めることトップ10だとか、絶対に今考えなくてもいいことが頭の中をぐるぐる巡ってやまない。誰もがこの不思議な感覚を経験したことがあるだろう。眠い、眠りたいのにどうもうまく寝付けない。体は疲れ切っているのに、脳がまだパッチリ目を覚ましているこの状態。目を固く瞑ったままゴロゴロ寝返りを打っていたらあっという間に1時間経過した。こういう時はスマホを見たくなるのだけど、ブルーライトを浴びるとますます眠れなくなるというのでここはぐっとこらえて、仕方なく羊を数え始めた。羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹・・・昔エンタの神様で見た、陣内智則のネタを思い出しながら。羊が一匹ずつ柵を飛び越えていき、たまに黒いスーツを着た白髪の爺やが混ざっていて「いやそれ執事やないかい!」と陣内が突っ込む。そんなことをしていたら驚いたことに、100匹数える前に眠りについていた。なんだ、もっと早く数えればよかった。

 

 

気が付くとわたしは巨大な団地の中の小道を自転車で走っていた。前を走るお兄ちゃんの自転車を必死に追いかけている。次の瞬間いきなり場所が変わって、山奥のキャンプ場で昔のバイト先にいたイケメン男子とキャンプをしている。突然、雷雲が近づいてきてイケメンが守ってくれる。私は彼の横顔を見て「そうだ、この人と結婚すればいいんだ」と、やたら安堵している。イケメンの力はすごい。何年経っても他人の夢に出るほどの力とインパクトがある・・・。私も、もう会わなくなった誰かの夢に出ていたりするんだろうか・・・。

 

うっすら目が覚めたら、外は明るくなっていて、時計は8:36と表示している。まだ眠れると二度寝をして、起きたのは二時間後。まだまだ眠れると、あと一時間寝て、いい加減に起き上がった。今度は寝すぎで体が重い。結局、昨夜横になったときとほぼ変わらない体の重さなのであった。寝ぼけたまま、Googleの検索バーに打ち込む。

 

「寝ても寝ても眠い」